韓ドラファン

韓ドラファン vol.13 「シグナル」
警察官でありプロファイラーであるパク・ヘヨン(イジェフン)は偶然通りかかった廃品
処理トラックで鳴っている古い無線機を見つけます。毎日午後11時23分に鳴りだす
無線機の通話相手はイ・ジェファン(チョ・ジヌン)刑事で、実はその無線機は過去と
通話が出来るものだったのです。同僚になり未解決事件を担当することになった
チャ・スヒョン(キム・ヘス)刑事と共に、イ刑事から得た過去の情報を元に事件解決
をしていくのですが、イ刑事に情報を伝えて事件の発覚を未然に防ぐことで過去が
変わり、現在も変わったしまうことにパクは恐怖を感じるようになりました。しかも
イ刑事とチャ刑事は過去に恋人同士であったこと、イ刑事がパク・ヘヨンの兄の
無実を過去に晴らしてくれたことを知り、3人の不思議な関係が、過去と現在の
不思議な変化の中で展開していきます。
大変すばらしい作品です。単なる刑事ものとかSFものといったくくりに閉じ込めては
いけない作品です。
日本でもリメイクされましたが、やはり原作の緊張感には勝てなかったと思います。
演出を担当したのは、私の大好きな作品「未生」と「トキメキ☆成均館スキャンダル」
を手掛けたキム・ウォンソク氏です。
最終回の最後を彩るメイキングは本当に素敵です。このメイキングを観ているだけで
韓国という国の素晴らしい文化と人間性を感じずにはいられません。
今、日本と韓国は非常に難しい国交関係にありますが、本当に文化・芸術・スポーツ
といった領域は政治とは無関係であってほしいと心から願うばかりです。
※キム・ヘスさんの「オフィスの女王」とは全く違うキャラクターと演技力に思い切り
  やられます。
              イ・ジェフン                                    キム・ヘス                        チョ・ジヌン
韓ドラファン vol.12 「青い海の伝説」
今回は、2018年にTV東京でも放映された「青い海の伝説」の御紹介です。
実母を追い出し、継母とその連れ子の兄にばかり愛情を注ぐ父に反発した、ジュンジェ
(イ・ミンホ)は家出をし、今はナムドゥ(イ・ヒジョン)とテオ(シン・ウォンホ)の3人で詐欺団
を作って稼いでいるといった暮らし向きでした。そんな中、人魚のシムチョン(チョン・ジヒョン)
は、ジュンジェのところに人間に姿を変えて会いにやってきます。前世で添い遂げられなか
った思いを果たすためです。その昔、恋に落ちた二人は、長い時を経て生まれ変わるという
「輪廻」を前提とした作品なのですが、「輪廻」をテーマにした作品は韓国ドラマでは結構
採用される考え方とはいえ、これほどまでに練り上げられた作品に仕上げられるところが
韓国文化の水準の高さを感じさせてくれます。周りのすべての登場人物が「輪廻」によっ
て、違う立場で生まれ変わってはいるものの、果たすべき役割が過去と同じだという設定
になっています。ジュンジェとシムチョンを亡き者にしようとするデヨン(ソン・ドンイル)と
ジュンジェの二人だけが前世の出来事を何度も夢で観て、現実との類似性と違和感に
悩まされる一方、人魚のシムチョンが人間の記憶を消すことが出来る能力を身に付けて
いることが、作品に深みを与えています。人間社会に溶け込めない、シムチョンのとぼけた
演技とジュンジェを想う気持ちのギャップも作品を楽しくしてくれています。
好きになったジュンジェから愛されないと、人間に姿を変えたシムチョンは、心臓がどんどん
固くなって最後は死んでしまうという人魚の宿命を抱える中、二人の運命はいかに…。
笑えて、ハラハラドキドキして、切ない気持ちにもさせてくれる素敵なドラマです。
イ・ミンホ チョン・ジヒョン イ・ヒジョン
シン・ウォンホ ソン・ドンイル
韓ドラファン vol.11 「ファンタスティック~君がくれた奇跡」
今回は、心温まる生と死の狭間で生きる医師と患者と、それを取り巻く人達の
思いや葛藤を描いたドラマです。
大根役者として評価されているヘソン(チュ・サンウク)は中国ではルックスの良さで
評価されているものの、今回脚本家のソヘ(キム・ヒョンジュ)のドラマに出演するた
に韓国に戻ってきました。二人には無名時代にソヘの脚本でヘソンが出演すること
がようやく決まって、いざこれからという時に、ヘソンが若い頃アメリカで麻薬の売人
をさせられたという前科を盾に脅され、他の事務所とやむなく契約するしかなかった
という過去がありますが、ソヘはそのことを知らないためヘソンが直前になって裏切っ
たと思っていました。二人は脚本家と役者という枠組みを超えて、お互いに対する
思いがあったにもかかわらず、その出来事によって絶縁状態になっていました。
それでもソヘの脚本による作品の撮影はスタートするのですがヘソンの大根役者ぶ
りは相変わらずです。そんな中、ソヘは自分が末期の乳がんで肺にも転移している
ことを医師のジュンギ(キム・テフン)から告知されます。しかしジュンギもまたガンに
侵されていていて本人も余命がそんなに長くないことを知りつつもソヘを励ましなが
彼女に惹かれていくのです。
ジュンギが亡くなり、支えの一人を失ったソヘと彼女を必死で支えるヘソンと周りの
友人たちの心温まるやり取りが心を打つ作品です。自分もそういう立場になったら
おそらくは、こんな風に弱気になったり投げやりになったりするんだろうなと思いな
がら、彼女の放つ一言一言が心にしみてきます。「生きていること。ただそれだけで
幸せ」だとか「今日も生きている。おかげさまでまた今日という1日を与えられた」
等々、生きていることが当たり前で、日々自分の人生やら、生きているという事に対し
て真剣に対峙することの無い人には少しも響かないのでしょうが、「生きていること
」に感謝し、懸命に毎日を過ごしている人には心に突き刺さる言葉がたくさんちりば
められています。ガンという病気と生と死がテーマになっている作品なのですが、全
体的には重たくない、さわやかな仕上がりになっていると思います。
   チュ・サンウク キム・ヒョンジュ キム・テフン
韓ドラファン vol.10 「主君の太陽」

 今回は、一見ホラー・ラブコメディーっぽいタッチで描かれているようで、実は大変
奥の深い作品「主君の太陽」を御紹介します。事故で3年間眠り続けていた、ゴンシ
ル(コン・ヒョジン)は幽霊が見える体質になっていました。そんな中ふとしたことで出
会ったジュンウォン(ソ・ジソプ)に触れると、見えていた幽霊が見えなくなるシェルター
であることに気付いたゴンシルはジョンウォンが代表を務める会社の清掃員になって
彼に近づこうとします。彼は「主君」と呼ばれていますが、幼い頃の誘拐事件の犯人
が恋人のヒジュでなおかつ事故で亡くなってしまったことに深い傷を負っており、字
が歪んで読めなくなっていました。そんなヒジュの幽霊になった姿をゴンシルが見る
ことが出来たり、時々ゴンシルにヒジュの魂が憑依することを知ったジョンウォンは
ゴンシルを正式に社員として雇い、そばに置くことにしました。そして、思いを残して
亡くなった人達の願いを二人で解決していくようになり、二人は恋に落ちるのです。
脇を固める秘書役のギド(チェ・ジョンウ)が非常にいい味を出しているのと、ゴンシル
に思いを寄せる警備員役のカン・ウ(ソ・イングク)とそのカン・ウに思いを寄せるモデ
ルのイリョン(キム・ユリ)も作品に重要な色を出しています。ちなみにキム・ユリはモ
デル出身で177cmの長身美人ですが、残念ながら22歳で亡くなっています。あと
個人的ににはゴンシルの姉を演じているバク・ヒボン(風船ガムで太った歯科医の
役を演じていました)が好きです。ゴンシル役のコン・ヒョジンはスバ抜けた美形で
はないのですが、はにかんだ時の笑顔がとてもチャーミングで韓国では彼女が出
演したドラマは必ずヒットするという定説があるそうです。最終回にちりばめられる
言葉の数々に、この作品の奥深さを感じます。
  ソ・ジソブ    コン・ヒョジン       チェ・ジョンウ
   ソ・イングク    キム・ユリ    バク・ヒボン
韓ドラファン vol.9 「また!?オ・ヘヨン~僕が愛した未来(ジカン)」
今回は「食事にしましょう2」でも、跳ね気味の演技炸裂だったソ・ヒョンジンと、「恋愛の発
見」でなかなか難しい男女の恋愛関係を演じたエリックが主演の作品のご紹介です。
オ・ヘヨン(ソ・ヒョンジン)は高校時代、同姓同名で美人で男子学生達のアイドルだった、も
う一人のオ・ヘヨン(チョン・ヘビン)と何かと比較され、悔しい高校生活を過ごしてきました。
そんなある日、彼女は結婚式の前日に婚約者のテジン(イ・ジェユン)から結婚を止めたい
と言われてしまいます。その理由は彼女の食事している姿が嫌いだというものだったので
すが、本当は事業の失敗で投獄される予定だったからでした。その失敗の理由は、同じく
もう一人のオ・ヘヨンと結婚する予定だったドギョン(エリック)もまた結婚式当日に相手が行
方をくらましたため大変傷付いていたのですが、たまたまオ・ヘヨンが結婚するという話を
聞いて、その結婚を駄目にするために裏で手を回してテジンの事業資金を引き揚げさせた
ためでした。しかし、それは同姓同名であったがための勘違いで、別のオ・ヘヨンだった訳
です。ドギョンの母親の散財で家を失ったドギョンは賃貸で同じ家に住んではいましたが、
父の作業場だった離れは空いていて、そこに偶然にも勘違いによって結婚を破談にされた
オ・ヘヨンが引っ越してくるのです。ドギョンの家には弟や友人で弁護士のジンサン(キム・ジ
ソプ)と姉のスギョン(イェ・ジウォン)も同居していますが、スギョンは引っ越してきたオ・ヘヨン
の会社の上司でもありました。ちなみに、このイェ・ジウォンさんは「恋愛操作団シラノ」では
がんに侵された看護師役、「のだめカンタービレ」では校長役を演じていたのですが、ジン
サンとの絡みも含めて、作品中にあってはほっとさせてくれる(?)面白キャラです。また、外
せないのが主人公のオ・ヘヨンの母ドッキ(キム・ミギョン)と父ギョンス(イ・ハヌイ)の二人で
す。特にキム・ミギョン演じる母ドッキは、一見うるさくて厳しい母の様に見えますが、実は
ものすごく娘を愛している、韓国らしい母親像を強烈に映し出しているように思えます。素晴
らしい役者さんの一人です。さて、ストーリーに戻りますと、ドギョンは将来起こることがフラ
ッシュバックの様に何度も頭をかすめる状態にあり、医者にもかかっているのですが、オ・へ
ヨンが名前は分からないながら、引っ越してくることも出会うことも全て事前に予測出来てい
ました。そんな中、オ・ヘヨンとその結婚を駄目にしたドギョンの関係は…。
切ない恋愛関係とドタバタと親子の情が上手くミックスされた、素敵な作品です。
エンディングはスタッフとのメイキングではなく、出演者全員がテーマ曲に合わせて振付
付きでダンスするという、たまらない終わり方です。
    ソ・ヒョンジン       エリック      チョン・ヘビン
     イ・ジェユン     イェ・ジウォン      キム・ジソク
    キム・ミギョン       イ・ハヌィ
韓ドラファン vol.8 「太陽を抱く月」
今回は久々に歴史物のご紹介です。韓国で視聴率が46%を超えただけあってストーリその
ものは、そんなに複雑ではないのですが、朝鮮国の世継ぎやその妃をめぐって、こんなにも
悲しく、切なく、したたかな人間模様を描いた作品もあまりないのかなといった感じです。
朝鮮国の歴史において王の正室を中殿と呼び、生まれた順番に関係なく、普通は正室の
生んだ男の子を世継ぎとします。その世継ぎ予定の男の子を世子と呼びその妻を世子嬪と
呼びます。側室が先に男の子を産んだとしても、それは保険のようなもので、のちに正室が
男の子を産めばその子が世子であって、兄は王族として生活は保障されますが、側室は
時として宮殿を去ることもあったようです。韓ドラの歴史物で世継ぎを巡る骨肉の争いは、
この基本ルールに関係なく、王がふさわしいと思える者を後継者を選んだり、側室の子供に
しか男の子がいなかったりすると発生するのです。
世子のフォン(のちにキム・スヒョン)は側室の子である兄ヤンミョングン(のちにチョン・イル)を
心から慕っていますが、兄は宮殿に余り寄り付きませんでした。ヨム(のちのソン・ジェヒ)と
ヨヌ(のちのハン・ガイン)の兄弟は宮殿の官僚の子供ですが、兄のヨムは世子の教師となり
妹のヨヌは世子の妹のミナ(のちのナム・ボラ)の話し相手として同じく官僚の娘のボギョン(
のちのキム・ミンソ)と共に宮殿に出入りするようになります。ミナ王女は世子の教師である
ヨムが気に入っているためヨヌとばかり仲良くしますし、王もまた兄弟そろって博学で賢い
ヨヌを世子嬪にと考えるようになりますし、ふとしたことが縁でヨヌは世子と出会い二人は
惹かれ合うようになり、世子もまたヨヌを世子嬪にしたいと申し出て、ヨヌは世子嬪となりま
す。ところが、もう一人の世子嬪候補であったボギョンは最高位の官僚の娘であり、外戚と
いって、新たな血を王族に入れることを好まない王の母は巫女のイギョン(チョン・ミソン)に
指示して呪術をかけ病気に見せかけてヨヌを宮殿から追い出し、ボギョンが代わりに世子
嬪の座に就くこととなります。ヨヌは巫女の勧める薬を飲んで息を引き取り、墓に埋められ
てしまいますが…。
ここから先は、是非本編をご覧いただきたいのですが、ヨヌを愛する多くの人達と思いと切
なさと、それらを打ち砕くしたたかな権力闘争。毎日更新だったのですが、「六龍が飛ぶ」
程、広大なスケールでは無くても、間違いなく引き付けられる作品でした。
              キム・スヒョン               ハン・ガイン              チョン・イル
             キム・ミンソ                   ソン・ジェヒ                ナム・ボラ
           チョン・ミソン      ヨ・ジング(幼少期のフォン)         キム・ユジュン(幼少期のヨヌ)
      イム・シワン(幼少期のヨム)   キム・ソヒョン(幼少期のボギョン)   イ・ミノ(幼少期のヤンミョングン)
韓ドラファン vol.7 「運勢ロマンス」
今回は、私の大好きな女優「ファン・ジョンウム」が、しっとりと献身的な女性を演じ切る
「運勢ロマンス」を御紹介いたします。今回はショートカットの彼女が、明るくて、献身的で
時々は、お得意の跳ね気味の演技が観れます。過去に「ゴールデン・タイム」で初めて
彼女と出会い、「秘密」「キルミー・ヒールミー」と作品を観てきましたが、やはり「彼女は
キレイだった」と、この「運勢ロマンス」の2作品は彼女の優れた演技力がいかんなく発揮
されていると思います。
両親を亡くし妹も意識不明で寝たきりの状況にあって、ボニ(ファン・ジョンウム)は占い師の
シン(キム・ジョング)、その原因は全て強い厄運を持った自分のせいだという言葉を信じて
塩や小豆を置いたりして生活しています。プログラマーとしての高い才能を持ちながらも、妹
の入院費を稼ぐために複数の仕事を毎日こなしていました。有名なインターネットゲームメ
ーカーである「ジェジェ」の最新ゲームが盗まれ、その代わりにボニが素案を示したゲームを
彼女ごと引き受けて「ジェジェ」の社長であるスホ(リュ・ジョンヨル)は再起を目指します。
そんな中、勉強オタクだったスホに大学時代、唯一優しくしてくれていたのに突然いなくなっ
たエイミー(イ・チョンア)がアメリカからテニスプレーヤーのゴヌク(イ・スヒョク)のマネージャー
として現れますが、ゴヌクはボニの幼馴染であり、ずっとボニに恋心を寄せていたのです。
エイミーもスホに対する思いが再燃する中、新しいゲームはゴヌクをキャラクターとして採用
することが決まります。ボニは自分が近づくと妹のボラの病状が悪化すると思い、病室に入
ることが出来ずにいますが、占い師のシンから寅年生まれの男と一晩一緒に過ごせば、ボ
ラの病状が良くなることを告げられ捜しますが、実はスホが寅年生まれだったのです。
彼をお札代わりにして、ボニは初めて妹の病室に入ることが出来るようになり、そんな中
ボニとスホの中に互い対する思いが芽生えるのですが、それは複雑な四角関係の始まり
を意味していたのです。作品中ボニの親友であるダリム(イ・チョヒ)とスホの友人でもあり
「ジェジェ」の筆頭株主でもあるリャンハ(チョン・サンフン)が非常に素晴らしい脇役を演じていて
作品を盛り上げているのも見逃せません。ボニとスハの恋の行方は…。
           ファン・ジョンウム             リェ・ジョンヨル              イ・チョンア
             イ・スヒョク                 キム・ジミン             チョン・サンフン
               イ・チョヒ             キム・ジョング
韓ドラファン vol.6 「オー・マイ・クムビ」
今回ご紹介するのは、「オー・マイ・クムビ」です。主人公のクムビを演じるのが韓国で
天才子役と評される美少女「ホ・ジョンウン」です。彼女の卓越した演技力は表情の豊かさ
と表現力だと思います。20話完結ですが、中盤以降感受性の強い方は泣かない回は無い
と思われるほど、せつないドラマです。
詐欺師で生計を立てるフイチョル(オ・ジホ)の前に、突然あなたの娘ですと言ってクムビが
現れます。フイチョルはキルホ(ソ・ヒョンチョル)とジェギョン(イ・イネ)と3人で骨董品を父親か
ら相続したカンヒ(パク・ジニ)を騙して、安く買い叩こうとしますが失敗します。
クムビは母親に捨てられ父親が誰かも知らされないまま叔母に育てられますが、叔母は
クムビが「ニーマン・ピック病」にかかっていることを知り、育てることを放棄します。クムビを
産んだ母親ジュヨン(オ・ユナ)をフイチョルは見つけ出しますが、彼女のすさんだ生活を見て
クムビと暮らすことを決心します。ところがジュヨンの母親がクムビに莫大な遺産を残してい
たことが発覚し、ジュヨンはクムビを取り返そうとします。カンヒを騙すことをやめたフィチョル
はカンヒに惹かれていき、幼い頃に妹を死なせてしまった罪にずっと苛まれているカンヒと
共にクムビを育てる決心をします。遺産のためにクムビを引き取りたいジュヨンはDNA鑑定
を行い、フイチョルがクムビの父親でないことを突き止め、親権が無いと主張します。フィチ
ョルとカンヒは金など要らないからクムビを育てたいと主張し親権の争いとなります。結局
一人にしておけないという理由でクムビは母親と暮らすことを決めますが、遺産を管理して
いた弁護士がギャンブルでその遺産を使ってしまったことを知ったジュヨンは高価なクムビ
の薬代を稼ぐことが出来なくなって、結局フィチョルとカンヒの元にクムビを返すこととなりま
す。すさんだ生き方をしてきたフィチョルは学生時代、自分を助けてくれなかったとしてチス
(イ・ジフン)に付きまとわれ脅されますが、チスすらクムビの病態と必死に生きる姿に心を
動かされて変わっていき、ボランティア先でクムビの担任教師のミンア(イム・ヘヨン)と出会
い恋に落ちるのです。作品のテーマとしては不治の病に侵された少女が病気と闘いながら
必死に生きている姿に心動かされて、気が付くと生き方を変えていくということと、決して血
のつながりなどなくても、愛せるという「韓国国民の国民性」と締めくくっておきたいと思いま
す。いま韓国と我が国は領土問題やら従軍慰安婦問題等で難しい関係を迫られているよう
に思えますが、同じアジアのしかもすぐ隣の国の民族同士として、もっと分かりあっていけ
ればといつも思っています。この作品は日本でも放映されたらしいのですが、最近のニュー
スを見ていると、本当に日本人が「家族愛」とか「隣人愛」とか大切なことをどんどん失って
きているように思えてならないのです。NHKの朝ドラの視聴率が高いのは、本当はそういっ
た大切なものに飢えているからではないかといつも思っています。自分以外の人や物の
ことを考える稲盛和夫氏の説く「利他の心」は決してビジネス上の価値観なのではなく、人
が生きていく上で最も中心軸に据えるべきものだということを、あえてここで力説したいと思い
ます。
※ニーマン・ピック病 先天的遺伝子の変異により酵素に異常が発生し、コレステロー
ルの様な不溶性代謝物が体内に蓄積され、それが脳に蓄積さ
れだすと極端な記憶障害が発生し、最後は自分が誰かさえも
分からなくなってしまう難病。
   ホ・ジョンウン                     オ・ジホ     パク・ジニ
    オ・ユナ                ソ・ヒョンチョル      イ・イネ
    イ・ジフン                                イム・ヘヨン
韓ドラファン vol.5  「食事にしましょう2」
今回はvol.2で紹介した「食事にしましょう」の続編のご紹介です。
保険会社の営業をしているデヨン(ユン・ドゥジュン)は、転勤で生まれ故郷に引越ししますが
借りた部屋の向かいの住人のスジ(ソ・ヒョンジン)は実は幼馴染で、デヨンの母親が営んで
いた店でトッポギを食べ過ぎたりして大食漢になり、ひどい巨漢になってしまい、毎日からか
われたり、いじめられたりの学生時代を過ごして来たのでした。好きな人が出来て一念発
起してスマートな体型を取り戻したものの、太ったのはデヨンのせいだとして、小説家を目
指す彼女が生活のために仕事を引き受けている役所の公務員のサンウ(クォン・ユル)と結
婚出来るようにデヨンに手伝うように依頼します。アパートの管理人のミラン(ファン・ソクチュ
ン)や他の入居人では世話好きのおばあさん役のジョミ(キム・ジヨン)、怪しい入居人で屋上
のプレハブに住むジュスン(イ・ジュスン)の他ジュスンが好きになる女の子役にヘリム(ファン
・スンオン)、デヨンの職場の先輩役のテクス(キム・ヒウォン)、サンウの同僚役のイナ(チョ・
ウンジ)等が脇を固めています。当然、様々な食材と食事シーンがたくさん出てきますが、サ
ンウと恋仲になったはずのスジの心に微妙な変化が現れます。そして…。
肩ひじ張らずに楽しめる作品ですし、ソ・ヒョンジンの素晴らしい役風が生かされた作品に
なっています。
     ユン・ドゥジュン     ソ・ヒョンジン         クォン・ユル
   キム・ジヨン     ファン・ソクチュン       チョ・ウンジ
     キム・ヒウォン     ファン・スンオン        イ・ジュスン
韓ドラファン vol.4  「彼女はキレイだった」
今回は、私の大好きな女優ファン・ジョンウムの「彼女はキレイだった」のご紹介です。
「ゴールデン・タイム」て初めて彼女を観てその後「秘密」を観て、社会派系ドラマの女優さん
かと思ったらとんでもない勘違いで(そもそもミスキャスト?)、「キルミー・ヒールミー」や現在
GYAOでアップされている「運勢ロマンス」を観ると、のびのびと彼女らしいハネ気味の演技
とシリアス演技が、絶妙にブレンドされていて気が付くと彼女のとりこになっていたという感
じです。この作品では美人のお母さんと、どちらかというとブ男のお父さんの間に産まれた
二人の娘は幼少期はすごく可愛かったのに、大きくなるにつけお父さんに似てきてしまうと
いう設定です。幼少期のヘジン(チョン・ダヒン)は、ぱっとしない男の子ソンジュン(ヤン・ハニ
ョル)と仲良しで、いつも彼の味方をしていました。アメリカに渡って韓国に戻ってきたソンジ
ュン(パク・ソジュン)はイケメンへと変貌しており、パッとしない風貌の自分をいつもかばって
くれたヘジンに会いたい一心で韓国に戻ってきます。一方のヘジンは幼い頃の面影もなくお父さん
似に変貌しており、すれ違っても気付いてもらえませんでした。そこでヘジンは親友で美人のハリ
(コ・ジュニ)に自分の代役を依頼することになりましたが、ハリは何度も会っているうちにソン
ジュンを好きになってしまうのです。早く本当の事を言わなければと思いつつ、言えないまま
ヘジンを装って最後はソンジュンばれてしまいます。ヘジンの妹のヘリン(チョン・ダヒン)はヘ
ジンの幼少期と一人二役ですからソンジュンも疑う余地がありません。やっとの思いで就職
できたものの、移籍先は偶然にもソンジュンが副編集長を務める雑誌編集部だったのです。
ヘジンは、ソンジュンからは似ても似つかない単なる同姓同名だと思われているため、仕事
上で厳しい批判や指摘を数多く受けることになりますが、そんな彼女を好きになるシニョク(
ジウォン)がいつもヘジンをからかいながらも彼女の心の支えになっていく姿が、観ていて切
なくなります。ヘジンの父役ジョンソプ(パク・チョンソン)、美人の母役ジョンヘ(イ・イルファ)は
本当に仲良し夫婦です(見てくれのアンバランスさは別にして)。特筆すべきは強烈なる個性
の編集長ララ役のファン・ソクチュンです。「ミセン」では財務部長役を、「食事にしましょう2」
ではお金にうるさい大家さん役と、全く別のキャラクターを強烈に見事に演じる韓国の女優
さん達に、改めて敬意を表します。日本には、ここまでストライクゾーンの広い役者さんって
いないと思います。その時点で負けている感じがしますし、ストーリーや設定の奥深さも、
昨今の日本のTV業界のドラマの低迷ぶりが全てを物語っているように思えます。色々な作
品に共通して言えるのは、カメラワークがすこぶる映画的だということです。これは決定的
な違いで、日本のドラマも良い作品と私が感じる作品には映画的なカメラワークが多いと
思います。
     ファン・ジョンウム          パク・ソジュン             コ・ジュニ
            ジウォン       パク・チョンソン             イ・イルファ
       チョン・ダビン        ヤン・ハニョル       ファン・ソクチョン
※パク・ソジュンは「キルミー・ヒールミー」ではファン・ジョンウムの双子の弟で
  作家の役で共演しています。
韓ドラファン vol.3  「傲慢と偏見」
今回ご紹介するのは「傲慢と偏見」です。ずいぶんと仰々しいタイトルで、大変気難しいイ
メージを持ったのですが、作品のモチーフとタイトルが必ずしも一致していないのではとい
う感じも否めません。作者は人間の業の奥深いところを、作品中にちりばめた結果、この
タイトルに行きついたのかなぁという感じです。
ヨルム(ぺク・ジニ)は、子供の頃学校へ行く自分に付いてきた弟のビョルを、バスに乗るた
めにバス停で家に帰るよう促して別れたが、その後行方不明となり焼死体で見つかってし
まう。罪の意識を感じたヨルムは犯人を捜すために検事になり、研修生として配属される。
配属先で自分の面倒を見る係となった首席検事のドンチ(チェ・ジニョク)は偶然にもヨルムの
元恋人だったのだが、一方では実は弟の誘拐事件にかかわっていて、彼もまた罪の意識
から犯人を捜し続けていた。また、捜査官のカン(イ・テファン)を気にかけ、いつも面倒を見
てきたチョン・チャンギ(ソン・チャンミン)や部長のムン検事(チェ・ミンス)も実はこの事件に関
わっていた。配属先の「民生安定チーム」には、他にもイ検事(チェ・ウシク)や捜査官のユ
父娘(チャン・ハンソン、チョン・ヘソン)がいて、共に様々な事件を解決していき、最後は深い
闇の部分で真犯人を突き止めることとなるが、意外にもその犯人は…。
役者さんのキャラクターとしては、部長検事役のチェ・ミンスが独特な味を出していて、敵か
味方か、なかなか分かりずらく異色のキャラクターとなっているのと、エンジェルアイズでは
愛情深い母親役を演じたキム・ヨジンがオ次長検事としてヒールな役柄を演じているのに
ちょっと、驚かされました。また、イ捜査官(父の方)の存在感のある演技も、なかなか味を
出しています。
一言でいえば、検事組織と財閥組織の癒着をテーマにした佳作といったところでしょうか。
【私が観た他の出演作品】
・トライアングル
ヨルム(ペク・ジニ)
検事研修生
【私が観た他の出演作品】
・エマージェンシーカップル
・相続者たち
ドンチ(チェ・ジニョク)
首席検事
【私が観た他の出演作品】
・恋のドキドキスパイク
カン捜査官(イ・テファン)
【私が観た他の出演作品】
・ハートレスシティ
~無情都市
チョン・チャンギ(ソン・チャンミン)
弁護士
【私が観た他の出演作品】
・シンイ(信義)
ムン部長(チェ・ミンス)
【私が観た他の出演作品】
・屋根部屋のプリンス
・ホグの愛
イ検事(チェ・ウシク)
【私が観た他の出演作品】
・ビックマン
ユ係長(チャン・ハンソン)
【私が観た他の出演作品】
・ディアブラッド
~私の守護神
ユ捜査官(チョン・ヘソン)
【私が観た他の出演作品】
・エンジェルアイズ
・トロットの恋人
オ次長検事(キム・ヨジン)
韓ドラファン vol.2  「食事にしましょう」
今回ご紹介するのは、「ゴハン行こうよ(食事をしましょう)」です。GYAOでは「食事をしましょ
う」というタイトルでクレジットされています。故郷を離れた子供に母が心配して電話でまず
発するセリフと言えば「ゴハンちゃんと食べてる?」というのが定番ですよね。韓国のドラマ
では「ちゃんと食事をしていること =  正しい生活を送っている」と言っていいぐらい、必ず
子供の生活を確認するときに聞くセリフになっています。どのドラマを観ても必ずこのセリフ
なので、おそらくは定番の生活に定着したセリフになっていると思えます。
スギョン(イ・スギョン)は美人で大学時代も大変モテたのですが、結婚に失敗して離婚し、チ
ワワのバラちゃんと2人(?)暮らしです。努めている法律事務所では室長を務めていますが
学生時代に彼女に告白したものの振られた事務所の代表で弁護士ののハンムンの元で
働いています。彼女はその事を全く覚えておらず、ハンムンは今でもスギョンが好きなので
すが、可愛さ余ってで、つい意地悪をしてしまい、逆に彼女には嫌われている毎日です。同
じ職場には残念なルックスの弁護士ドヨン(イ・ドヨン)とスギョンの大学時代の友人のギョンミ
(チョン・スヨン)の夫であるギョシク(チャン・ウォニョン)も事務長として働いています。
スギョンは大の食通で4人でお昼ごはんや夕食を取る際はいつも、彼女の選ぶ店で食事を
するのですが、とにかくおいしそうに全員が食事をするシーンが何度も映し出されます。
そんな中、スギョンはアパートの両隣の保険外交員のデヨン(ユン・ドゥジュン)と父親の会社
が倒産したお嬢様ジニ(ユン・ソヒ)と知り合いになりますが、この3人で食事をするシーンも
実においしそうに食事をするシーンが映し出されます。ふとしたことで、スギョンが超お気に
入りの食事処のブログの製作者がテ゜ヨンであることを知ったスギョンは最初は尊敬の気持ち
だけだったのですが、年下のデヨンに心惹かれていきますが、実はジニがずっとデヨンを思
い続けており、加えてハンムンが意を決してスギョンに気持ちを打ち明けたことから、複雑な
恋愛模様が展開されていきます。
作品としては、そんなに気難しいこともなく、どちらかといえばコメディなのですが、ところどこ
ろにホロッとした展開もあり、時々スペシアルゲストで著名な俳優が、意図的にチョイ役で
出演しているのも楽しいです。
スギョン役のイ・スギョンですが初めて彼女の作品を観ましたが、照れたりときめいたりする
シーンがとても可愛いです(30歳代とは思えない可愛さです)。
あと、チワワのバラちゃんの名演技も作品を大変盛り上げてくれています。
スギョン(イ・スギョン)
デヨン(ユン・ドゥジュン)
【私が観た他の出演作品】
恋するウンドン
ジニ(ユン・ソヒ) ビッグマン
【私が観た他の出演作品】
いとしのソヨン
ブレイン
ハンムン(シム・ヒョンタク) 花を咲かせろ イ・テベク
【私が観た他の出演作品】
ドヨン(イ・ドヨン) ホテルキング
【私が観た他の出演作品】
トロットの恋人
個人の趣向
ギョシク(チャン・ウォニョン) 美男ですね
【私が観た他の出演作品】
未生
ハートレスシティ
ギョンミ(チョン・スヨン) ミセスコップ
韓ドラファン vol.1    「風船ガム」
HPが新しいバージョンになって初めての「韓ドラファン」。いよいよ復活です。今までと違って
Excelの画面をそのまま貼り付け出来るので、今までの様に、ワープロを彷彿とさせる僅か
縦3行のディスプレイで文章と画像のレイアウトに苦戦したり、ワード特有の画像との文字ず
れに苦労することなく作成出来るので楽ちんになりました(本当は今までが不便だっただけ
ですが)。
記念すべき第一回目にご紹介する作品は「風船ガム」です。
リファン(イ・ドンウク)とヘンア(チョン・リョウオン)は実の兄妹の様にリファンの母ソニョン(ぺ・
ジョンオク)の元で生きてきました。ソニョンとヘンアの父ジュニョク(パク・チョルミン)はそれぞ
れが結婚し、リファンとヘンアが生まれますが、互いに一人身になった後、年月をかけて思
いを熟成し、いざ再婚という直前にジュニョクは亡くなってしまいます。ソニョンはヘンアを引
き取ってリファンと共に実の子の様に育てるのですが、二人が恋仲になることをどうしても認
めることが出来ません。ヘンアはラジオ番組のプロデューサーをしていますが、その上司で
あり恋人のソクチュン(イ・ジョンヒョク)と感覚の違いを感じて別れてしまいます。一方のリファ
ンは、お見合いをした恋愛下手のお嬢様イスル(パク・ヒボン)に強く慕われますが、交際を
求められるほど、実はヘンアを愛している自分に気付いていきます。リファンと共に漢方医を
開業しているジフン(イ・スンジュン)はヘンアの番組の放送作家のテヒ(キム・リナ)と恋人同
士だったのですが、ジフンの酒浸りに嫌気がさして別れてしまいます。上司に心惹かれるテ
ヒと何とかよりを戻そうとジフンは断酒をしたりして必死になりますが、なかなかよりを戻すこ
とが出来ません。そんな様々な恋愛模様が繰り広げられる中、リファンの母ソニョンが「認知
症」であることが発覚し、遺伝を恐れたリファンは、せっかく思いを確認しあったヘンアとの
将来を気遣って身を引こうとします。ヘンアの強い愛情に支えられ、自身も発病の恐れがあ
るかどうか確かめるために、リファンはDNA検査を受けることを決意します。
脚本はイ・ミナで毎回作品の終わりに心に残る一言が紹介されるのですが、私のお気に入
りは「人生を幸せにする言葉。それは『ありがとう』」です。
韓国ドラマ特有の、「実際の血縁にこだわらない家族というものの絆」と、「他人と関わって生
きていることを強く認識しながら、他人への強い愛情を抱くことが自らの人生の支えの一つ
である」ことを強く意識させてくれる作品になっています。
韓国では深夜TVで放映されたようですが、日本であれば昼間の放送でも、充分認められる
作品だと思います。イ・ミナの世界観を是非感じてください。
【私が観た他の出演作品】
アイアンマン
リファン(イ・ドンウク) ホテルキング
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ヘンア(チョン・リョウオン) メディカル・トップチーム
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ソニョン(ぺ・ジョンオク) スパイ
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ホテルキング
ジュニョク(パク・チョルミン)
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恋愛操作団シラノ
ソクチュン(イ・ジョンヒョク) 紳士の品格
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イソル(パク・ヒボン) ドクター異邦人
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ジフン(イ・スンジュン) 未生
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テヒ(キム・リナ) 快刀ホンギルドン
会社名 (株)北海道三和
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